8月12日(土)。
つ、つ、ついにここまで辿り着いた!ボギー家族ツアーの最終地、仙台に到着!会場の「よしぎの」はなんと駄菓子屋さん。
でもただの駄菓子屋さんと言うにはいろいろ面白すぎなことになってるお店。
店内の温かくて味わい深いこれらの絵もすべてジョンさんが描いている。
アパートのような建物を家族でシェアしており、店主のジョンさんは駄菓子屋さん。
ジョンさんの弟が隣の古道具屋さん。
妹が併設のギャラリーとひとつの建物の中に親族がそれぞれ好き勝手に店舗を展開しており、二階は住居になってる。家族トキワ荘状態(笑)。こーいう暮らし方もあるのか、面白いなあ。建物の真ん中は吹き抜けになっており、雨がじゃんじゃん降り込んでいた。
そんなよしぎので子供も大人も駄菓子を食べたりゲームしたり漫画読んだりして過ごす。俺も駄菓子をツマミにビールを飲む。昔、ユウスケがやっていたポーポー軒を思い出す。こういう子供たちの楽園みたいな社交場がある町はいいなぁ。
前日によしぎのでレコード寄席やったらしい円盤の田口さんがいたので一緒にかき氷を食べる。初めての土地に来て田口さんに会うとなんだかホッとしちゃう。嗅覚だけを頼りに全国を旅して廻る田口先輩のことだから、やはり「よしぎの」の独特の良い匂いを嗅ぎ取って辿り着いたんだろう。さすがや。
今回仙台編を企画し、よしぎのを紹介してくれたのが高橋くんという男だ。これまでまったく面識はなかった。モンドが夏休みに仙台で開催される「ジョジョフェス」に行きたいというので、だったら今年の家族ツアーは仙台まで行こう!と思うも、そもそも仙台に知り合いがいないので、とりあえずSNSで「仙台行きたい」と呟いたところ、高橋くんからメールが来て「やります!」と名乗り出てくれたのがきっかけだ。こーいうときにSNSのありがたさを感じる。
高橋くんは仙台で凄く有名な、並ばなきゃ買えないというお店のずんだもちを買って来てくれた。
初めて食べたずんだもち。めちゃウマイ!
そんなわけで高橋くん一家も来てくれて、似顔絵を描く。
モンドは小さな子供を描くときとても優しい顔をする。
あっちこっち向いちゃう子供を自分に惹きつけるためにあの手この手も使う。ベロが緑色になる駄菓子も食べる(笑)。
今日もモンドくんの似顔絵屋さんにたくさんのご来場ありがとうございました。遠くは福島や山形からも。初めての土地に来てもこんなにモンドのこと知ってくれてて、待ってくれてる人がいるってすごいことだと思う。
このご夫婦は「Volume1(ver.)」というレコ屋さんを経営しているらしく、なんとなく直感で「話が合う!」と感じたので、ちょこっと音楽の話などもする。こーいう直感は間違いなく当たるんだけど、翌日そのレコ屋でいっしょに飲むほどに仲良くなるとはこの時点ではまったく想像してはいなかった。
似顔絵の精度はぐんぐん増しており、どれもよく似ている。もう胸を張ってプロフェッショナルといえるだろう。
そしてついに最後のひとりを描き終える!この夏、200人描いたモンド、ほんとおつかれさん!!
さあ、ボギー家族ツアー最終地でのライブがいよいよ始まる。有終の美を飾れるだろか?会場の設営中にジョンさんが移動させた机の上から招き猫が落ちて「千客万来」と描かれた腕がボキッと折れた!めちゃくちゃ縁起悪りい!!!
ジョンさんは「へへへ、大丈夫よー」と笑ってた。陽が落ちて来て、駄菓子屋のなかでライブがはじまる。最初は共演の早健さん夫婦ユニットにドラマーが加わる3人編成。早健さん夫婦にも子供が三人いる。歌声や演奏から家族との暮らしが温かく滲み出していた。「この素晴らしき世界」の日本語カバーでかぶるとは思わなかったけど(笑)。
終わって早健さんと話したらエンケンさんのローディーをずっとされてたとかでもうビックリ!繋がるもんだなぁ。
続いてボギー家族ライブ、出番前に「今日はツアー最後のライブだから全力でがんばろうね!」と子供たちひとりひとりに話しかけたんだけど、遊び疲れてすでに眠い状態の今ちゃんが「おさんぽ」のときふざけてわざと歌わないモードに入ったので「じゃあ今ちゃんは歌わないでいい」と言うと怒って泣きだした。泣きながらおれをバシバシ叩いて、そしてふてくされた。
マジかよ〜と心の中で慌てつつも、眠たいときの子供の情緒はめちゃくちゃなの知ってるからとりあえず「おさんぽ」は後回しにする。
泣いた今ちゃんは「ぼくとはと」ではベイビーの背後に隠れながら股の隙間から笛を吹き、「戦争ワルツ」でカウベル持って前に出てきて、後回しにした「おさんぽ」も今度はちゃんと歌えて安堵の拍手喝采!きっとお客さんたちどきどきしながらこの一連の流れを見守ってくれたことだろう(笑)。
歌いたくなければ歌わんでいい、やりたくなければやらんでいい。おれは子供に歌や演奏を強制しない、上手くなるための練習もしない、自分で自分の役割を考えて、今やれることを思うがままにやればいいと思ってる。ボギー家族は「LIVE(ライブ)」っていうか「LIFE(ライフ)」そのままを見せるバンドなのだ。
再び歯車はぴたりと合わさりタコ踊りで盛り上げる三兄妹!!!
福岡を出発して三週間でライブ15本という超ハードスケジュールなツアー、その全てをやり遂げ最後はジョジョポーズでキメた!
そのあとはボギーソロでシメ。「家族のうた」はボギー家族ツアーのテーマソングだ。みんなでわいわい演奏したあと、この歌をひとりで歌うとき、こんなツアーができることの幸せを噛みしめる。
そして「カーニバル」から「贈る言葉」で大団円!!最後までおれは喉も枯れなかったし、疲れもほとんど感じていなかった。きっとおれはツアー中盤くらいからずっとランナーズハイ状態だったのだろう。
駄菓子屋の中でみんな大騒ぎ、そして胴上げへ!
仙台のお客さんたちが「YouTubeで何度もみたボギ八先生の胴上げを実際にやれて感動した~!」って言って喜んでくれたのが面白かった。
終演後は物販コーナーが賑わう。この家族ツアーだけで「バカになりましょう」は200枚も売れた。つまり家族みんなで200枚ものサインを書いたことになる。
打ち上げはそのままよしぎので。疲れてすぐに眠ってしまった今ちゃん。よくがんばったね。
その横で、目をギラつかせながらカタヌキにハマるモンドとテンちゃん。
「駄菓子屋で興奮してる子供の姿が大好きなんだよね~」と笑いながら店主ジョンさんはべろんべろんに酔っていた。俺この人、好きやわ~。
酔った勢いでカタヌキできたら通常の10倍の賞金を出すと子供たちに約束したジョンさん。とたんにモンドとテンちゃんの目の色がさらに変わる!執念でハンガーを成功させたモンド。
昼は駄菓子屋、夜は呑んべえの溜まり場、よしぎのはボギー家族ツアーの「大人も子供もバカになって遊ぼう」というコンセプトにぴったりの場所だったな~。ぜったいまた来たいって場所がひとつ増えた。
ボギー家族ツアーは仙台編をもって全行程を終了~!あとは福岡まで帰るだけ、ホッとしている反面、終わってしまった淋しさもある。今はとにかく、ここまで付き合ってくれた家族に「ありがとう」という言葉しかない。
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